他人の感情をコントロールできる男 第4話

私は倒れたその男の上でマウントポジションをとり、何発殴ったか分からないほどボコボコにしていた。そいつの無表情な顔がむかついて仕方がなかった。殴っている間、気分は物凄く心地よかった。
冷静になった頃には皮がむけて血だらけになった手の甲と、誰だか判別がつかないほど顔が潰れて倒れている男がいた。激しい痙攣と、泡をブクブク吹いているところから死の可能性があるように見えた。
「おい、お前何してるんだ!」
通りかかった警官が走ってきた。
                         つづく