誰がメガネやねん!

大谷さんの日記にも載せられていましたが、一応ここでも。
やってて凄く楽しかったです。

ワイビーワン柳が見たROCK IN JAPAN FES 2004」

8月6日〜8日の三日間行われたROCK  IN JAPAN FES 2004
その1日目を観に行ったワイビーワンの柳がこのフェスの素晴らしさをどうしてもみなさんに伝えたい!ということで話を聞きに行った。

―――まず、どういった経緯で行くことになったんですか?
柳「前々からこのフェスには凄く行きたかったんですけど、ある日ダイノジさんから僕達の分のパスも取ってくれるという話を聞いて凄くテンションが上がって。
  でも数日前に諸々の都合でパスが取れないという話になったんですよ。じゃあ自腹切ってでも行きます!っていう話をダイノジさんにしたら熱意を買ってくれたのか数少ないパスを僕達ワイビーワンに譲ってくれて。パスを取るために動いてくれたダイノジさんと吉本興業の方々には本当に感謝しています。」
―――じゃあ前日なんて物凄いテンションが上がったんじゃないですか?
柳「そりゃあ上がりますよ。ベタですけど遠足の前の日ですよね、コンビニにお菓子買いに行きましたもん。
  そしたらですよ!大谷さんから電話がかかってきまして、お前ら二人バイクで来いよ、と。」
―――え、開催される場所って茨城県ひたちなか市ですよね?
柳「はいそうです。テンションちょっと下がってコンビニにお菓子返品しに行きましたもん(笑)
で、急遽ひたちなか市までの距離を相方の上原に調べてもらったら、500キロだと。上原の話では今すぐ出ても着くのが明日の夜になってしまうとのことだったので、じゃあもう今すぐ出なきゃってことになりまして、朝5時に東京を出発しました。」
―――大変ですねぇ。(笑)それで会場には何時頃着かれたんですか?
柳「道中、上の看板を見たら、“仙台まで250キロ”っていう文字が目に飛び込んできたんですよ。仙台まで250キロなのにひたちなかまで500キロあるはずないなと。案の定会場には朝11時に着きました。距離的には100キロでした。上原の勘違いでした。」
―――どうやったら500キロと100キロを間違えるんですか?
柳「上原は指を使って地図帳で距離を調べたらしいんですけど、完全に倍率を間違えてたんですね。まず指を使って計ること自体おかしいじゃないですか、結局は勘じゃないですか、あいつは本当にアホですよ。まあ結果的にはフェスのスタートに間に合ったので良かったですけど。」


―――いよいよフェススタートですね。
柳「着いたらいきなりB−DASHの演奏が聴こえてきました。その瞬間、グワッとテンションが上がって。
  会場にはLAKE STAGEというサブステージと、そこから7、800メートル程離れた所にGRASS STAGEというメインステージがあるんですけど、B−DASHはLAKE STAGEで演奏してたんです。B−DASHも観たかったんですが、上原と一緒にGRASS STAGEで演奏しているウルフルズを観に走りました。」
―――その2つのステージを行ったり来たりするわけですね?
柳「はい。それで僕はすぐLAKE STAGEの方にBEAT CRUSADERSを観にまた走りました。このBEAT CRUSADERSは昔からずーっと好きで、生で観てみたいなあと常に思っていました。いつも雑誌やテレビで観ててもお面を付けていて絶対に顔を出さないので、ライブはどんな感じなのだろうかと凄く興味がありました。僕はこのバンドのCDを聴いていて、切なくなる感じがします。このバンドの“BE MY WIFE”という曲が大好きで、ずーっと着メロにしています。そんなバンドの顔が今日は見れるのか、どんな人が歌っているのかとワクワクしていると歓声に包まれて登場してきました。」
―――ついに本物を目の当たりにしたわけですね。
柳「そんな期待は裏切られました。お面を付けて出てきました。ああ、このまま歌うのか、と思っていた矢先、“どーもー!BEAT CRUSADERSでーす!”という叫び声とともにお面を投げ捨てました。・・・かっこいい!
  ボーカルの日高さんは眼鏡をかけていました。僕もメガネなので勝手に仲間と思いました。
  そして演奏が始まり、盛り上がること盛り上がること。周りのお客さんは腕を振り上げ、拳を握るのに対し、どうしても目立ちたくなった僕は自分のメガネをとり、振りかざしました。そしたら周りのメガネをかけた人達も数人同じことをやりました。」
―――何かの宗教と間違われそうですね。
柳「はい、恥ずかしいので止めました。で、このバンドのトークがまた凄くて。“オ○○コ”という単語を大合唱して観客にも言わせていました。CDを聴いているだけでは想像もつかないものを見せられたわけです。勝手に僕がCDの声でイメージしていたものとは全く違いました。切なくなる感じなど全くしなくて、逆に力強く見ていて爽快感に包まれました。」
―――イメージしていたものと違ってガッカリしませんでしたか?
柳「いいえ。やっぱりCDで聴いてイメージするのもいいけど、ステージを生で見てこそ伝わってくるものがあると思います。是非みなさんにも生で観てもらいたいと思いますね。」
―――次に観たのは?
柳「LOST IN TIMEです。なんといっても海北さんの声が素晴らしい。歌い始めの時や間奏の時の“ウォォォォォ〜”というのにやられます。なんだか胸の奥というか全身がブルブル震える感じです。ひたちなか中に声が響いていると言っても過言ではなかったと思います。」
―――すごいですね。
柳「で、次にちょっと休憩をしている時に7,800メートル離れたメインステージの方から175Rの演奏とお客さんの歌っている声が聞こえてきて、あぁすっごく盛り上がってるイベントだなと感じました。」
―――7,800メートル先から聞こえてくるなんて物凄い盛り上がりですね。
柳「そうですよ、そんなのが聞こえてきたらこっちもテンション上がりますからね。
  メインのステージの方に走りたかったんですけど、やっぱりLAKE STAGEの方も観たいですし、どっちに行っていいか迷うし、あ〜こんな時体が二つあったらなあとつくづく思いました。だから工藤兄弟が羨ましく思えました。まなかなちゃんや、狩人、猿岩石、みんな羨ましいなあと思えました。
で、待ちに待ったサンボマスターです。こちらも生で観るのは初めてだったのでワクワクドキドキしていて、お客さんの“早く〜!”という期待感に煽られ自分もどんどんテンションが上がり、そんな中登場のサンボマスター。もうやばい。かっこよすぎる。曲と曲との間の語り、演奏、歌声、何をとってもやばすぎる。鳥肌が立ちました。今までにこんな鳥肌が立つまでのバンドを見たことがない。
例えばボーカルの山口さんが曲の前に言った言葉で
“なんかこのLAKE STAGEはメインステージのおまけらしいんですよ!
 そのおまけを観に来てくれてる貴方方は、最高じゃありませんかー!“
うおおおおお!ってなりますよ。あんだけ暴れて、水撒いて、興奮したのはホント何年かぶりですよ。あとは
“ここに観に来ている貴方方は、エリートじゃないんですよ!だけどここに立ってる僕らもエリートじゃないんですよ!そんなエリートじゃないもん同士が集まったら生まれるもん、やれることがあるんですよ!”
うおおおおお!ってなりますよ。エリートではない自分が誇りに思えました。」
―――なるほど。
柳「そして、これも待ちに待ったダイノジさん、2丁拳銃さんのネタです。こちらもなんというかフェスならではの一体感があり、大爆笑。鳥肌が立ちました。いつか自分達もここに立ちたいと強く思いました。」



―――立てるといいですね。
柳「そして大谷さんと上原とケツメイシを観ました。“涙”を聴いている時はすごく感慨深い気持ちになりましたね。気持ち良く聴いてました。
終わった後大谷さんに“柳は足のリズムがとれないんだな”と言われ、なんか照れました。エロ本がお母さんにバレた時のような気持ちになりました。」
―――リズム感ないですもんね。
柳「誰がメガネやねん!」
―――すいません。
柳「フェスが終わり、楽屋へ挨拶をしに行き、いや〜、いいもの見たなあ、貴重な体験したなあと。いつか自分達もこのフェスに関わりたい、仕事がしたいと思いました。行ってない貴方方はライブハウスでは体験できない異様な盛り上がりを感じ取ることができるので、足を運んでみてはいかがでしょうか?」
―――来年は是非行ってみようと思います。
柳「フェスの余韻に浸っているとふと我に返って、うわ、帰り東京までバイクだ!ということを思い出して、しんどいな〜と憂鬱になりながら帰路につきました。」
―――お疲れ様です。
柳「で、その翌日ルミネの前説で、ダイノジさんと一緒になってフェスの感想なんかを喋っていたら大谷さんが“来週名古屋で俺らのラジオやった後野球やるんだけど、もちろんワイビーワンは名古屋までバイクで来るんだよね?”
  あ、は、はい。・・・今度こそ本当に500キロだ。」